Dsb2023coll-denshi
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第2部a[0]a[1]a[2]a[3]a[4]7487リストの名前図2.12:1から9までの整数を表示するアルゴリズムとPython言語によるプログラム図2.13:かけ算の9-9の表を出力するプログラム図2.14:リストの例(要素数5のリストa)‘{:3d}’.format(i*j)は、i*j の値を3ケタ右詰めで表示することを指示します。 end=’ ’ は、表示した後で改行まず i を1に初期化し、i <10の間、 i の値を表示してから、カウンター i の値を1ずつ増やす処理を繰り返しています。右上図のように表現することもできます。Python言語では、このような繰り返しを for 文と range 関数を用いて表現することができます。 range 関数は range (始まり、終わり+1、刻み幅) のように 「始まり」 と 「終わり」 の値と刻み幅を与えます。 「始まり」を省略すると0から始まり、 「刻み幅」を省略すると1ずつ増えます。range (1,10) は1から9まで1刻みの数を与えます。for i in range (1,10): によって 変数 i の値を1から9まで1刻みで増やしながら段下げされた範囲に書かれた処理が繰り返されます。 1から100まで1刻みで繰り返すには for i in range(1,101): とします。しないことを指示します。最後にprint() で改行しています。アルゴリズムの3基本パターンに加えて、Python言語で単純な繰り返しを簡潔に記述する方法を紹介します。多数のデータをまとめて扱う方法についても説明します。要素番号(0から数える)20a956832単純繰り返し:for文ある回数繰り返すという手順を簡潔に表現できます。図2.12に、変数 i の値を1から9まで1ずつ増やしながら表示するアルゴリズムとプログラムを示します。多重繰り返しかけ算の9-9の表を表示するプログラムを図2.13に示します。この例のように for 文の繰り返し処理の中に for 文を含めることができます。これを入れ子(ネスト)と言います。この例では i の値を1から9まで1刻みで増やし、 j の値を1から9まで1刻みで増やして、 i*j の値を表示しています。多数のデータを扱う方法複数のデータをまとめて扱う場合、「リスト」という表現形式を用いることができます。たとえば5人の学生の成績をa0, a1, a2, a3, a4のように異なる名前を用いて表現するよりも、図2.14のようにひとつのリストで表現した方が便利です。i ←1i < 10の間i=1,9 print (i)for i in range(1,10): print (i)print (i)i ← i+1for i in range(1,10):  for j in range(1,10):   print('{:3d}'.format(i*j),end=' ')  print()基本プログラミング

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